コウゾ(楮)(クワ科コウゾ属 落葉低木 雌雄別株)

                   
全国分布栽培品種(中国、四国、九州で野生化)
県内分布沿岸地から山間地で野生化したものが見られる。
 

   ヒメコウゾほど個体数は多くありませんが、広島市近隣の山に自生しています。
   花はヒメコウゾにそっくりですが、コウゾは雌雄別株、ヒメコウゾは雌雄同株です。
   従って、同じ株に雄花と雌花のどちらか片方しか付いていないのはコウゾです。
   名前の由来:樹皮を和紙の原料にしていた紙麻(かぞ)が語源。  


雌花 (2017/05/11 経小屋山)

 花期は5~6月で雄花序も雌花序も新枝の葉腋に1個ずつ付ける雌花序の花柱はヒメコウゾより少し長い。

    
 

雌花 (2019/05/12 布野)

雄花 (2015/04/29 鈴が峰)

雄花 (2015/04/29 鈴が峰)

葉 (2014/05/15 大野権現山)

 葉は不分裂または2~5裂し、互生する。  葉はカジノキとヒメコウゾとの雑種なので、葉によるヒメコウゾとの区別は難しい。

葉 (2018/05/12 鬼が城山)

 ヒメコウゾに比べると分裂葉は少なく、ヒメコウゾに比べて葉全体が大型です。

樹皮 (2017/05/11 経小屋山)

 樹皮は褐色で皮目が目立っています。和紙の原料として栽培される雌雄異株の落葉低木で、樹高は2~6mになります。 野生のヒメコウゾとカジノキの雑種で、ヒメコウゾより大きくなります。