全国分布 | 本州(中部地方以西)、四国、九州 |
県内分布 | 瀬戸内の島・沿岸部の渓谷沿いなどに自生 |
開花時期は3月下旬から4月上旬で、穂状の花序を葉腋から垂れ下げ、黄色の花を7~8個開きます。 雄しべの葯は暗紫色で、花粉が付いている花はこの赤い葯がよく目立ちます。
宮島、江田島の瀬戸内の島や広島市近郊の山にも自生しており、大野権現山、可部冠山では多く見られました。 コウヤミズキに似たトサミズキの自生は、高知県の石灰岩地や蛇紋岩地に限られるため、生育場所で判断できます。
山地の渓流沿いや岩場に自生し、樹高は3~5mになります。宮島のように島にあるのは大変珍しい。 ミズキという名がついていますが、ミズキ科のハナミズキやクマノミズキの仲間ではなく、 マンサク科のトサミズキやヒュウガミズキの仲間です。
葉は卵形の丸い形で、縁には先端が芒状になった浅い鋸歯があります。 葉はトサミズキに似ていますが、葉の裏、葉柄、花序の軸などに毛が少ないことで区別できます。
果実は7~8mmの卵形の蒴果で、花柱が角状に長く残っています。熟すと2裂します。
これは実が弾け種がなくなった後の殻です。