コウヤマキ(高野槇)(コウヤマキ科コウヤマキ属 常緑高木)

                   
全国分布本州(福島県以西)、四国、九州
県内分布西部山間地、芸北山地などの渓谷、岩峰に自生
 

   西部山間地、芸北山地などの渓谷、岩峰に自生しますが、広島での観察はまだです。
   葉が大変細長なので、マキの葉というよりマツの葉に似ています。
   名前の由来:高野山に多く生えていることから。


葉 (2017/04/21 福井県 小浜)

 天上山、宮島、東郷山など広島県西部の花崗岩山地の渓谷や岩峰に自生しています。広島県は全国的に見て本種の優れた森林が多く、 恵下谷山、黒打山国有林などが有名です。宮島のように島に自生しているのは他に例がないとのことです。 筒賀村から湯来町に及ぶ天上山林道のコウヤマキ林は自然度が高いとのことです。

    

葉 (2014/11/19 植物園)

 日本特産種で、大きいものは樹高40mになります。開花時期は4月頃で、球果は長さ8~13cmの長楕円形円柱状で、翌年の10月頃成熟します。 樹皮はやや灰色を帯びた赤褐色で長い薄片となって剥がれます。葉は長枝では褐色の鱗片葉がらせん状につき、短枝では2個の葉が合着した 長さ6~13cmの線形の葉が多数輪生します。針の様に先は尖っていますが触っても痛くありません。