コウヤボウキ(高野箒)(キク科コウヤボウキ属 落葉低木)

                   
全国分布本州(関東地方以西)、四国、九州
県内分布広島市近郊の山野によく見られる
 

   広島市近隣の山によく自生しているので、足元に注意していれば必ず見られます。
   樹高が低いのですが、晩秋に咲く淡いピンク色の花と、タンポポの種に似た実が可愛いです。
   名前の由来:高野山で枝を束ねてほうきの材料にしたことから。  


 

花 (2013/11/09 柚木山)

 

 開花期は10月ごろで、1年目の枝の先に白~淡いピンク色の花を咲かせます。花弁はリボン状で美しい。

花 (2013/11/09 柚木山)

 丘陵から山地の多少乾いた林内や林縁に自生し、樹高は60~90cmの低木です。
和名は高野山では竹を植えることが禁止されていたため、コウヤボウキの茎を束ねて箒を作ったことに由来すると言われています。

 
 

実 (2014/02/01 柚木山)

 

 種子は長さ5.5mm前後で、タンポポの種のようです。上部には長い冠毛があり、風邪で散布されます。

 

葉 (2016/10/06 大野権現山)

 

 葉は両面有毛です。この写真の葉は1年目の枝に付いた葉で、葉身長2~5cmの広い卵形をしており、突起状の鋸歯が数個あり互生します。 3脈が目立ちます。

 

葉 (2015/04/09 古鷹山)

 

 この写真の葉は、2年目の枝に付いた葉で、3~5枚が束状に付き、鋸歯は欠刻状で1年目の葉より少なくわずかです。 2年目の葉は1年目の葉より長細い形をしていますが、この株の葉は細長くありません。2年目の茎は秋に枯死します。

冬芽 (2015/03/26 経小屋山)

 冬芽は白い綿毛に覆われています。

 

全体 (2015/04/09 古鷹山)

 

 山地の林縁などに自生しています。広島市近郊の低い山にもよく見かけます。