全国分布 | 北海道、本州、四国、九州 |
県内分布 | 低山地域から中国山地の高所まで自生 |
開花時期は8月頃で、長い柄のある散形花序に淡い黄緑色の小さな花を多数つけます。 山地から丘陵の林内や尾根に自生し、樹高は10~20mになります。沿岸部には少なく、瀬戸内の島では見られません。
果実は直径4~5mmの球形で、10~11月に黒く熟します。
紅葉は淡い黄色で美しい。
紅葉が進むと落葉前にはこの写真のように色が殆ど抜けて透明になり、落葉が進んだ森の中でよく目立ちます。
若葉は香りがあって柔らかく、山菜としてよく知られています。
樹皮は灰白色で滑らかです。 葉は長い葉柄がある大型の掌状複葉で互生します。小葉は5枚で、中央の小葉が最も大きく長さ10~20cmあります。 葉柄も長く8~30cmあります。葉の縁には先が糸状になる鋸歯があります。葉の質はやや薄いのですが表面は光沢があります。 小葉に明瞭な柄があり樹皮が平滑なので、トチノキとの区別は容易です。トチノキの樹皮は平滑でなく、小葉に柄がありません。 樹全体に刺がなく、高木となることがウコギ属との違いです。