コムラサキ(小紫)(シソ科ムラサキシキブ属 落葉低木)

                   
全国分布本州、四国、九州、沖縄
県内分布瀬戸内の島から中国山地まで広く自生
 

   広島市近郊の山にも自生しますが、個体数はムラサキシキブに比べて少ないと思います。
   ムラサキシキブ同様、鮮やかな紫色の実を付けます。花も淡いピンク色で綺麗です。
   名前の由来:果実の綺麗な紫色から、紫式部の名にちなんだムラサキシキブの小型の木。  


花 (2013/06/28 白木山)

 開花時期は6~7月で、葉腋より少し上部から集散花序をだし、淡いピンク色の花を密に付けます。

花 (2012/06/23 古江)

 山麓の湿地や川岸などに自生しますが、実際には自生しているものにめったに見られません。樹高は1~1.5mになります。

葉 (2012/06/23 古江)

 葉身長が3~7cmと小型で、ムラサキシキブの半分ほどの大きさです。 葉は対生し、葉先の半分に鋸歯があります。一方、ムラサキシキブの鋸歯は葉先だけでなく葉の根元まであります。

実 (2014/10/26 岡山県 星山)

 果実は直径3mmの球形で紫色の綺麗な色に熟します。 コムラサキの実や花は、ムラサキシキブと異なり葉腋から少し離れた所に付けるので、この点は差別化に有用です。 一方、ムラサキシキブの花や実は葉腋のすぐそばに付けます。

実 (2014/10/26 岡山県 星山)