全国分布 | 本州、四国、九州 |
県内分布 | 中国山地の高所に自生 |
開花時期は5~6月で、総状花序に淡い緑色で直径約4mmの花を付けます。ミネカエデの花より小さいのですが、花の数は20~30個と多く付けます。 雌雄別株又は同株で、萼片は黄緑色、雌花では赤い子房が目立ちます。 比婆山、大峯山、猿政山、三段峡など中国山地のブナ、ミズナラ林内などに自生し、樹高は2~8mになります。 ミネカエデは北日本から本州中部までの分布です。ナンゴクミネカエデは西日本に分布していますが、花の数とおおきさがミネカエデとは異なります。
この写真では雌雄どちらかは判りません。雄しべと雌しべどちらもまだ出てきていないようです。 花序は4~10cmと長く垂れ下がります。
葉身長5~8cmで、掌状に5裂し、中央の3個の裂片は尾状に長く伸びています。その中でも中央の裂片が一番長く伸びるのが特徴です。 ミネカエデ類の葉は、2~3重になった粗い重鋸歯があり、やや複雑に5裂する形が特徴です。 葉先は長く伸び、基部寄りの切れ込みは浅くて小型です。
果実は8~10月に熟し、翼は鈍角からほぼ水平に開きます。
樹皮は灰褐色で皮目がひも状に並び、滑らかかまたは縦に浅い割れ目が入ります。