コマツナギ(駒繋ぎ)(マメ科コマツナギ属 落葉低木)

                   
全国分布本州、四国、九州
県内分布逸出、野生化(中国原産)
 

   広島市近郊の野山に自生していますが、葉がハギに似ているので間違いやす樹です。
   草本類に分類されることもあります。淡いピンク色のハギに似た花を咲かせます。
   名前の由来:茎が丈夫で馬をつなぎとめることができるという説等。  


花 (20151/08/28 鈴が峯)

 開花時期は7~8月で、葉腋から長さ4〜10cmの総状花序をだし、淡いピンク色の蝶形花を長い間咲かせます。花は花序の下から咲き上がっていきます。 島嶼部、沿岸部から高原面の草地に自生し、樹高は50~90cmの低木です。

花 (2014/06/29 佐賀県 鳥栖)

 コマツナギは草のように見えますが、木本であり、小低木に分類されます。草本類に分類されることもあります。 本州から九州に生育し、背丈の低い刈り取り草原に多い植物です。 刈り取り草地や路傍に生育する場合には時折刈り取られるので地面を這うような形で生育します。 和名の由来は、丈夫なので、これに馬のたずなをつないだことから「駒繋ぎ」と呼ばれるようになったと言われています。 礫質の乾燥した河原や岩礫地では背丈も高くなり、1m以上になることもありますが、枝が細いので垂れ下がる傾向があり、あまり高くなれません。

実 (2013/10/30 呉娑々宇山)

 豆果は長さ3cmのまっすぐな細い円筒形で、熟すと茶褐色になり、裂開して緑黄色の種子を3〜8個だします。

実 (2013/10/30 呉娑々宇山)

葉 (20151/08/28 鈴が峯)

 葉は奇数羽状複葉で、小葉は7〜13個あり、長さ0.8〜1.5cmの長楕円形です。葉は互生し、夜には閉じます。茎や葉に伏毛がまばらにある。