全国分布 | 本州(岐阜県、福井県以西)、四国、九州、沖縄 |
県内分布 | 低山地域から中国山地に自生 |
開花時期は5月頃で、葉腋に小さな花を数個付けます。雌雄同株で、小枝の基部に雄花、上部には雄花と雌花を付けます。 雄花は紅紫色、雌花は淡緑色でどちらも花弁はなく、4枚の萼片が花弁の様に見えます。
雄花の萼片は暗紫色で花弁のように平開します。
鮮明な写真ではありませんが、画面の右下に雌花が1個だけ見られます。雌花には平開しない緑色の萼と曲がった2本の花柱が見えます。 (花柱は雌しべの先端で本来3本あります。)
果実は約6mmの球形で、9~10月に黒色に熟します。
葉は長さ2~3cmの卵形または楕円形で、細長い枝に互生してきれいに並び、羽状複葉に見えます。 葉腋に花や実があれば、羽状複葉ではなく単葉であることがわかります。 葉の形は名前の通り小判の様な形で、両端とも丸く縁は全縁です。
丘陵から山地の温帯に自生し、沿岸部には見られません。樹高は2~3mになる。西日本に多く沿海地から山地にかけて見られます。 広島県では、天上山、高鉢山、野呂山などの丘陵から山地の温帯に見られます。コバンノキは枝に特徴を持っています。 枝は前年の葉腋から新しい小枝がしばしば2本ずつ出て、長さ約10cmに伸び、数枚の葉が2列に互生する。 花を付ける小枝は秋になると小枝ごと落ちます。