コバノミツバツツジ(小葉の三葉躑躅)(ツツジ科ツツジ属 落葉低木)

                   
全国分布本州(静岡県西部以西)、四国、九州
県内分布瀬戸内の島から中国山地まで広く自生
 

   広島市近隣の野山や瀬戸内の島にもたくさん自生しており、4月花の時期は山を彩ります。
   春の野山を彩る最もポピュラーでいて大変色鮮やかなピンク色の花を咲かせるツツジです。
   名前の由来:小葉 の三つ葉つつじで、そのなかでも小さな葉を持つから。  


 

花 (2016/04/08 柚木山)

 

 開花時期は4月中旬から5月中旬で、葉が出ないうちに枝先の頂芽から紅紫色の花を1~3個付けます。 ツツジの花の特徴として5弁の花弁のうち上部1枚の中心に昆虫を蜜のある場所に誘うため斑点が付いていて、その斑点の 下には昆虫が蜜を吸うための穴が開いています。

花 (2015/04/15 呉娑々宇山)

 沿岸地域から低山のアカマツ林や尾根に自生し、樹高は2~3mになります。 アカマツ・コバノミツバツツジ群を形成し、とくに花崗岩地帯に多く自生しますが、帝釈峡などの石灰岩地帯にもよく生育しています。 種によって異なると思いますが、ツツジの寿命は800~1000年といわれています。

花 (2018/04/12 クマン岳)

葉 (2013/05/01 宮島)

 枝先に3枚の葉が束生することが、ミツバツツジの特徴で、ミツバツツジ類の中では葉はやや小型です。 葉身長2.5~7cmの菱形状で、葉の中央部から少し下が最も幅が広い。 葉の裏がやや白く、葉脈の網目が顕著なことが特徴です。

実 (2015/02/24 茶臼山)

 蒴果は長さ9~12mmの円柱形で、粗い毛が生えていて8~9月に熟します。

 

紅葉 (2018/11/29 柚木山)