コアジサイ(小紫陽花)(アジサイ科アジサイ属 落葉低木)

                   
全国分布本州(関東地方以西)、四国、九州
県内分布低山地域から中国山地に自生
沿岸部にはほとんどなく、瀬戸内の島では宮島にごくわずか自生  
 

   広島市近郊の山では、極楽寺山、大野権現山、経小屋山などに多く自生しています。
   梅雨時、薄暗い林内で鮮やかな紫色に輝やいたコアジサイは本当に綺麗です。
   名前の由来:装飾花を持たない小型の花序を付けるアジサイであることから。  


花 (2018/06/25 吾妻山)

 開花時期は6月上旬で、梅雨時に散房花序をだし、多数の花を付けます。 ヤマアジサイより少し早く、装飾花のない両性花だけを咲かせます。 花の色は淡い紫色で、咲いている姿は非常に清楚な感じがします。

花 (2018/06/25 吾妻山)

 通常青い花を付けますが、稀に白色の花を付けることもあります。

花 (2018/06/25 吾妻山)

花 (2018/06/02 大野権現山)

全体 (2018/06/25 吾妻山)

 丘陵から山地の林内や林縁に生え、樹高は1~1.5mになります。

落花後の若い実 (2015/06/23 大野権現山)

 花が散った後の長さ約3mmの卵形の若い実です。実の先端に長い花柱と萼が残っています。 透明感のある紫色を帯びた果序の柄と枝は幻想的で美しいです。この綺麗な色は種を運んでもらうため、 鳥などを呼び寄せるためであると考えられています。

花 (2012/06/02 柚木山)

葉 (2018/06/25 吾妻山)

 葉の縁には三角状の明瞭で鋭い大きな鋸歯が不規則に並んでます。 葉の表面は薄い緑色で光沢があり、一度覚えると見分けやすい樹です。

全体 (2018/06/02 大野権現山)

蕾 (2014/05/15 大野権現山)