キヅタ(木蔦)(ウコギ科キヅタ属 常緑つる性)

                   
全国分布北海道(南部)、本州、四国、九州、沖縄
県内分布瀬戸内の島、沿岸地から低山地域の林内、林縁に自生
 

   キズタは野山の林縁に自生しますが、街中や公園などでもよく見かけるつる性の樹木です。
   大きな樹全体を覆ってしまうまで大きく成長しますが、花は小さく目立ちません。
   名前の由来:気根を出して樹木や岩を這い登ることから。  


花 (2018/09/24 古江)

 開花時期は10~11月で、球形の散形花序に黄緑色の金平糖のような小さな花をつけます。 ウコギ科の特徴である球形の形でまとまって花や実を付けます。この特徴でキヅタを確認するのは容易です。

花 (2016/11/10 牛田)

蕾 (2013/11/09 古江)

葉 (2013/04/22 山口県 阿知須)

 葉身長3~7cmで菱形から三角形状の不分裂葉が多い。花の付く枝の葉は先が尖っており分裂しません。 幼い枝では3~5つに裂ける多様な葉形が見られます。葉は互生し、縁は全縁です。革質で表面は光沢があります。

実 (2014/10/26 岡山県 神庭の滝)

 実は球形で始めは赤褐色ですが、冬の間に成熟して翌年の春以降黒く熟します。 実は直径8mm前後で、花と同様に球形状に多数集まって付きます。

実 (2013/04/22 山口県 阿知須)

実 (2013/04/22 山口県 阿知須)

  

全体 (2016/11/10 牛田)

 林内や林縁に自生し、気根を出し高木にも登ります。ツタという名がついていますが、ツタはブドウ科で、このキヅタはウコギ科の植物です。 常緑で冬でも青々としていて「フユヅタ」とも呼ばれます。