ゲンカイツツジ(玄海躑躅)(ツツジ科ツツジ属 落葉低木)

                   
全国分布本州(岡山県以西)、九州(北部、対馬)
県内分布島嶼部から中国山地の渓谷、岩場に自生。

   瀬戸内の島から中国山地にかけ広く自生ていますが、江田島で観察できました。
   ツツジ科の中ではバイカツツジ程ではありませんが、花弁を平開させた形の花を咲かせます。
   名前の由来:岡山県以西の本州、九州北部、四国北部など玄界灘を囲むように分布するから。  


花 (2019/04/04 クマン岳)

 開花時期は3~4月の早春で、葉の展開前に紅紫色の花を付けます。葉の展開前に花を咲かせるのでミツバツツジと間違えやすいのですが、 ゲンンカイツツジの花弁は5枚で大きく平開し漏斗型の独特の形になります。 花の色も淡いピンク色のミツバツツジと違って紅紫の色をしているので区別できます。

花 (2019/04/04 クマン岳)

葉 (2019/04/08 柚木城山)

 葉身長2.5~8cmの楕円形で、葉の先は尖り、縁は全縁です。葉の両面や葉柄、若枝に鱗片状の腺点と長毛があることが特徴です。