カシワ(柏、槲)(ブナ科コナラ属 落葉高木)

 
                   
全国分布北海道~九州
県内分布低山地域から中国山地に自生
 

   比較的標高の高い山に自生し、掛頭山には群生していました。
   ミズナラの葉も大きいですが、コナラ属の仲間では最も大きな葉です。
   名前の由来: 炊葉(かしきは)の意味で食物を盛る葉ということから。  


実 (2015/09/27 掛頭山)

 開花時期は5~6月で、雄花序は長さ10~15cmで垂れ下がり、雌花は本年枝の葉腋に付きます。 堅果の殻斗の鱗片は線形でらせん状に付いていて、殻斗の約半分を覆い隠しています。

葉 (2014/07/01 市街)

 ブナ科の中で最大になる葉で、鋸歯は丸く尖らず大きな波状で、葉柄はほとんどなく葉裏や枝は著しく毛が多い点で明瞭に見分けられます。 ブナ科コナラ属の仲間は冬に葉を落とさない傾向が高く、特にカシワは、枯葉になってもなかなか落葉しないのも特徴で、春に新しい葉が生える頃に落葉します。

黄葉 (2014/10/31 大分県 九重)

冬芽 (2014/11/19 植物園)

樹皮 (2014/07/01 市街)

全体 (2014/07/01 市街)

 日本海側では海岸沿いに多く、中国地方では脊梁山脈地の尾根筋などに自生しています。普通高さ10~15mになります。 これまでに見かけたのはすべて標高が1000m前後の山でした。