全国分布 | 本州、四国、九州、沖縄、小笠原 |
県内分布 | 瀬戸内の島から山間地の崩壊地や林縁部に自生 |
開花時期は7~8月で、枝先に20cm近くの大きな散房花序を出し、淡緑色の小さな花を多数付けます。
西日本の海岸地域から山地までの林縁や二次林に多く自生し、落葉高木で樹高は5~15mになります。 独特な傘状の樹冠をつくります。河原や崩壊地など、裸地に真っ先に侵入する先駆樹種の1つです。
果実は、直径5~6mmの球形で11~1月の熟し、紅紫色をしています。カラスが好んで種子を食べることからそう呼ばれたと言われていますが、 他の多くの野鳥もこの種子をよく食べるようです。
葉は長さ30~80cmno長くて大きな奇数羽状複葉で、シンジュに似ていますが、葉をもむと強い山椒臭があり、葉軸や枝、幹に刺があるので区別は容易です。 小葉は7~15対あり、長さ7~15cm、幅2~405cmの非常に細長い葉で、鋸歯は低いので全縁にも見えます。
カラスザンショウの新緑も大変鮮やかで、遠くから見ればサワグルミなどの羽状複葉の樹木と見分けが難しい。
幹にも刺が生えますが、この写真くらいの太い幹になると、刺は剥がれ落ち刺の基部だけがこぶのように残ります。
枝にもたくさんの刺が生えます。