カンザブロウノキ(勘三郎の木)(ハイノキ科ハイノキ属 常緑高木)

 
                   
全国分布本州(静岡県以西)、四国、九州、沖縄
県内分布沿岸部から瀬戸内の島に自生
 

   瀬戸内の島や海岸地域に自生します。これまで宮島のみの観察で花も未撮影です。
   花はクロバイやクロキに似たハイノキ科特有の多数の雄しべで飾られた白い花を咲かせます。
   名前の由来:「神々(こうごう)しい」という意味の「神さびる」の転じたもの。  


葉 (2014/03/27 宮島)

 葉は互生し、低い鋸歯があります。バクチノキと並ぶ大型の葉で、葉身長は10~20cmあります。葉の表面は鈍い光沢があります。
開花時期は8~9月で、本年枝の葉腋に穂状花序をだし、白い花をつけます。花序はしばしば基部で分岐します。 真夏の暑い盛りに花を付けますが、最初の花が落下してから再度花を付けます。 果実は直径約5mmの壺状の球形で10~12月に黒紫色に熟します。

葉 (2013/05/01 宮島)

 沿岸地域から山地の常緑樹林内に自生し、樹高は10~15mになります。
南日本ほど多く自生しているようです。宮島ではミミズバイと共に多いのですが、他の地域では個体数も少なく、社叢などに稀に見られます。

樹皮 (2014/03/27 宮島)

 樹皮は灰白色で滑らかです。