全国分布 | 本州(近畿地方以西)、四国、九州、沖縄 |
県内分布 | 瀬戸内の島から沿岸部に自生 |
開花時期は7~10月で、葉腋に白色の小さな花を束生します。雌雄別株時に同株です。 同株の場合、雄花は枝の下部に付き、雌花は枝の上部に付きます。 雄花、雌花共に花弁はなく、雄花では白い6枚の萼片が平開していて花弁のように見えます。
花と実が同時に付いていました。花弁のように萼が平開しているのが雄花で、緑色の萼片が平開せず内側に円柱状の花柱が見られるのが雌花です。
葉はしゃもじやヘラのような独特の形で、細長い葉から幅広い葉まで変異が多く、特に幼木の葉は小型で逆三角形の葉形が多い。 葉は互生し、2列に並んで付き、縁は全縁です。枝先はしばしば刺になっています。 宮島ではシカの多い所に生育している個体は刺が長く、数も多くなる傾向があります。
果実は約6mmの扁形球で、カボチャのような形をしていて朱色をした美しい実です。9月に熟し果実が裂けての種子が放出されます。
県内でも特に温暖な地域に自生しています。広島県では落葉しますが、場所によっては遅くまで葉が残っています。 海岸地域のやせ地や疎林、林縁に自生し、樹高は2~5mになります。 変わった名前が付いていますが由来は不明のようです。