全国分布 | 本州(静岡県以西)、四国、九州 |
県内分布 | 瀬戸内の島から低山地域に自生 |
果実は直径5~7mmの球形または楕円形で、9~10月に赤く熟します。果柄は棍棒状で果柄の先は太くなってます。
葉に特徴があり葉身長6~15cmの細長い形をしています。葉は先端寄りで幅広く葉柄に向かって次第に細くなり、 基部まで葉が葉柄に流れるような形で付いています。また、葉は全縁で互生し枝先に集まって付きます。 葉柄は1~2cmで赤みを帯びています。アオモジの葉と似ていますが、側脈が長く伸びていることで区別できます。
開花時期は4~5月で、葉腋に淡い黄緑色の小さな花を多数つけます。
クスノキ科の高木は常緑樹ですが、カナクギノキだけが落葉樹で、黄葉は綺麗です。
若い樹の樹皮は灰褐色で多くの皮目が目立ちます。
老木になると樹皮は濃い茶色で薄片となって剥がれます。
温帯の丘陵から山地の尾根や多少乾いた林内に生え、樹高は3~15mになります。 西日本に多く、海岸付近から標高1500m以上まで分布します。