カマツカ(鎌柄)(バラ科カマツカ属 落葉低木~小高木)

 
                 
全国分布本州、四国、九州
県内分布広島市近郊の山で見られる

 

   広島市近隣の山に自生していますが多くない。石ケ谷峡や三段峡等の渓谷には比較的多い。
   カマツカの花は樹木の花としては大変綺麗です。秋の紅葉や赤い実もすばらしいです。
   名前の由来:鎌の柄に使われたことから。  


 

花 (2015/04/29 鈴が峯)

 

 開花時期は4~5月で、短枝の先に花序をだし小さな白い花が集まって咲きます。 カマツカは葉の形や毛の状態などに変化が多く、葉や花序、萼に綿毛の多いものをワタゲカマツカ、カマツカとワタゲカマツカの 中間型をケカマツカと呼ばれており、変異は連続的です。

 

花 (2014/05/15 大野権現山)

 

 

花 (2015/06/08 静岡県 天城山)

 

 

実 (2013/11/02 大野権現山)

 

 果実は長さ7~9mmの楕円形で、秋に赤く熟し、先端に萼片が残ります。 光沢があるので綺麗です。果実はかすかな甘味があり食べられます。

 

実 (2014/10/04 京都府 保津峡)

 

 果柄にイボ状の皮目が多いことも特徴の一つです。この写真ではその皮目がよく判ります。

 

実 (2016/11/20 恐羅漢山)

 

 

葉 (2017/04/27 柚木城山)

 

 長枝では葉は互生し、細かく鋭い鋸歯があります。短枝がやや発達し、数枚の葉が束生することが特徴です。 葉の形は倒卵形で葉先は短く突き出ます。

 
 

紅葉 (2017/10/31 極楽寺山)

 

 葉の縁から紅葉が始まっており、微妙なグラデーションが出来て綺麗です。

 
 

紅葉 (2013/11/02 大野権現山)

 

 カマツカの紅葉ですが、真っ赤ではなく少しオレンジ色に紅葉しています。

 
 

全体 (2013/11/02 大野権現山)

 

 温帯の丘陵から山地の林内や林縁に自生し、樹高5~7mになります。 漢字では「鎌束」と書きますが、材が硬くて丈夫で折れにくいので、鎌の柄に利用されることから付けられたようです。 別名「牛殺し」とも言われ、これは牛の鼻輪通しに用い、牛をつなぎとめるのでこのような名前が付けられました。

 
  

樹皮 (2014/05/08 鈴ヶ峰)

 

  樹皮は灰色で縦筋が入ってます。