カジカエデ(梶楓)(ムクロジ科カエデ属 落葉高木 雌雄異株)

 
                   
全国分布本州(宮城県以西)、四国、九州(中部以北)
県内分布低山地域に稀に自生
 

   カエデ類の中では葉は大きくて、形もユニークなのでカジカエデと確認するのは容易です。
   中国地方では稀なカエデで、個体数は少ない。大分県の九重山地にはたくさん見られました。
   名前の由来:葉の形が「カジノキ」に似ているから。


葉 (2014/05/23 大分県 九重)

 葉身長6~15cmで、掌状に5裂し、しばしば浅く切れ込み、裂片には歯牙状の大ぶりな鋸歯があります。 裂片は大きくて先が尖った長方形の様な形で特徴的です。

樹皮 (2013/05/31 大分県 九重)

 (未撮ですが)開花時期は4~5月で、葉が展開する前に散房花序をだし、暗紅色または淡緑色の花を開きます。 雌雄別株で雄花序も雌花序も10個前後の花を付け垂れ下がります。 果実は10月頃熟し、翼果は長さ3~3.5cmで粗い毛があり、翼は殆ど開きません。 冷温帯の山地の谷間や斜面などに自生し、樹高は10~20mになります。

黄葉 (2013/11/16 東京都 陣馬山)

 

紅葉 (2018/10/30 大分県 九重)

 名前の由来は、葉がクワ科のカジノキに似ていることから付けられました。