カジイチゴ(梶苺)(バラ科キイチゴ属 落葉低木)

 
                   
全国分布本州~九州の太平洋側、伊豆諸島など
県内分布瀬戸内の島、沿岸部の陽地に自生
 

   島や海岸沿いから沿海の山地に自生するキイチゴで、広島近郊の山で観察できました。
   実が黄色いものは少ないことと、葉が掌状でつやがあることから見分け易いと思います。
   名前の由来:葉がクワ科のカジノキに似ていることから。


花 (2018/04/05 柚木城山)

  花期は4~5月で、直径3~4cmの白い花を3~5個上向きにが咲かせます。 海岸や沿海の暖温帯に自生し、樹高は2mくらいになります。

実 (2015/06/07 静岡県 城ケ崎)

  実は約2cmの球形で、5月頃薄い黄色に熟し食べられます。 キイチゴ類の中で、実が黄色になるものはこのカジイチゴとナガバモミジイチゴなどごく数種と少なく、 ほとんどの実は赤く熟します。

葉 (2018/04/05 柚木城山)

  葉身長6~12cmと大きな葉で、掌状にに3~7裂し、縁に重鋸歯があります。 葉の裂片の先は尖りますが、クマイチゴのように長く伸びることはありません。 葉はやや厚くて光沢があるのが特徴です。 若い時には刺を持っていますが、その後、樹全体に刺がなくなることが大きな特徴です。