全国分布 | 本州(茨城県、石川県以西)、四国、九州、沖縄 |
県内分布 | 瀬戸内の島・沿岸地から低山地域に自生 |
開花時期は8月下旬~9月初旬で、無柄の散形花序に淡黄色の花を数個集まって開きます。雌雄異株です。
雄花は長い雄しべがたくさん付いているので雌花に比べて目立ちます。 雌花には葯がないので花は貧弱に見え数も雄花よりすくない。雌花は未観察です。
果実は長さ7~8mmの倒卵状球形で、ほぼ1年かけて翌年の7~8月に赤く熟し光沢がありきれいです。 クスノキ科なので実は樟脳の香りがします。
最大の特徴は樹皮で、灰黒色の樹皮が斑になって剥げ落ち、その跡が小鹿の白い斑模様になっていることで直ぐに覚えられます。 つまり、カゴノキは「鹿子の木」という意味で名前が付けられました。
葉身長は7~13cmで、縁は全縁です。葉はタブノキを小さくした形で、枝先に集まって互生し、表面には光沢があります。
海岸地域から低山の多少乾いた照葉樹林(タブノキ林、シイ林、カシ林)に混生し、樹高は大きいものは22mになります。