ガマズミ(莢蒾)(スイカズラ科ガマズミ属 落葉低木)

 
                   
全国分布北海道~九州
県内分布低山地域から中国山地に自生

 

   瀬戸内の島から中国山地まで広く自生しますが、沿岸部には少なく宮島には自生しません。
   初夏に咲く白い花も綺麗ですが、秋に熟す真っ赤な実が鮮やかですばらしい。
   名前の由来:「神つ実」あるいは「噛み酢実」の転化したものなど 諸説あり。  


花 (2016/05/29 愛媛県 今治)

 本属の中では花期が遅く、6月中旬です。5~6月、本年枝の先端から散房花序をだして、小さな白い花を多数つけます。

実 (2013/11/02 大野権現山)

 果実は6~8mmのやや扁平な卵状楕円形で、9~10月に赤く熟します。

実 (2013/10/07 青森県 奥入瀬)

 温帯の低地から山地の林縁や明るい林内に自生し、樹高は2~4mになります。

実 (2009/09/14 福島県 吾妻連峰)

 ①葉の先があまり尖ることなく鈍いのがガマズミで、葉の先が尾状に伸びて鋭く尖るのがミヤマガマズミです。 ②葉柄に毛が密生するのがガマズミで、葉柄に毛がまばらに散生するのがミヤマガマズミです。 ③葉の両面ともに毛があり特に脈状に多いのがガマズミで、葉の表面は無毛か長い毛を散生し、 葉の裏面では脈に沿って長い毛があるのがミヤマガマズミです。

葉 (2015/05/15 田方)

 葉は10cm内外のほぼ円形で、波状の鈍い鋸歯があり、葉や枝にざらつく短毛が多いことが特徴ですが、 葉形に変異が多く、細長い葉や小型の葉などがしばしば見られます。

花枝 (2019/05/12 布野)

 花が散った後花枝だけになった姿が綺麗でした。この後、花枝の先が膨らんできて実になります。