全国分布 | 本州(関東地方南部以西)、四国、九州、沖縄、小笠原 |
県内分布 | 瀬戸内の島および沿岸部から低山地域に自生 |
開花時期は9~10月で、枝先にミヤマフユイチゴに似た白い花を5~10個付けます。 花弁と萼片の長さはほぼ同じで、花柱が雄しべよりはるかに長い点がミヤマフユイチゴと異なる点です。 常緑のキイチゴ類のうち、最も広くみられる代表種で、野山や沿海の山地の林縁などに自生しています。 広島市近郊の野山にも多く見られ、ミヤマフユイチゴとよく混生しています。
果実は直径約1cm、球形の集合果で、名前の通り11月~1月の真冬に真っ赤な実を稔らせます。実は美味で食べられます。 名前の由来は、冬に果実が熟すことによります。
葉は長さ5-10cmで浅く3-5に分裂します。葉の先が丸くて尖っていないのがフユイチゴの特徴で、葉先が尖っているのがミヤマフユイチゴです。 鋸歯は明瞭で、表面は光沢があり、葉柄や枝、萼に褐色の毛が密生することが特徴です。 ミヤマフユイチゴには毛がほとんどなく、刺がある点も差別化になります。