全国分布 | 本州、四国、九州 |
県内分布 | 瀬戸内の島および沿岸部から山間地の林縁に広く自生 |
花期は5月で、長さ20~90cmの長い総状花序を出して紫色または紫色の蝶形花を多数つけ、花序は垂れ下がります。 花は花序の基部から咲き始め、先端に向かって徐々に咲いていきます。先の方まで開花させるには時間がかかります。 一方、ヤマフジの花は一気に総状花序の先まで花を咲かせます。
この写真でも花序の先ではまだ花が開いていないのが判ります。 山野に自生しますが、古くから庭などに植栽され、棚作りに利用されています。 寿命が長く、樹齢1000年と推定されているものもあります。
葉は奇数羽状複葉で長さ20~30cmあり互生します。小葉は普通7対前後(5~9対)あり、ヤマフジより多い。 また小葉はヤマフジより細長く、縁は全縁でよく波打つことが特徴です。
つるはほかの樹などに右巻きに巻きつく。 (右巻きの判断:フジのつるが巻きついている樹を右手で握って、つるが握った手の親指の方向と同じように 右下から左上方向に向かって巻きついている場合です。左巻きは握った右手の親指以外の4本の指がつると同方向 の左下から右上方向に巻きついている場合です。)ヤマフジのつるはフジとは逆に左巻きです。
果実も12~19cmと長い実で果皮は固く、表面にはビロード状の細毛で覆われています。 9~10月に褐色に熟し、2裂して種子を飛ばします。
フジの黄葉は透明感があり美しい。