ホツツジ(穂躑躅)(ツツジ科ホツツジ属 落葉低木)

                         
全国分布北海道、本州、四国、九州
県内分布低山地域から中国山地に自生
 

   広島市近郊の山には見られません。三段峡、白木山、水分峡など主に中国山地に自生します。
   秋に花を付けるツツジ科の珍しい樹です。花は花弁を巻き上げて花柱を突き出します。
   名前の由来:花が穂の様にしなって付くことから。  


 

花 (2018/09/27 石ケ谷峡)

 

 開花時期は8~10月で、枝先に5~10cmの円錐花序を穂状にだし、白色~淡紅色の花を穂状に多数付けます。

花 (2014/09/23 岡山県 三ケ上山)

 花冠は3枚の裂片に分かれ、ウリノキやアクシバのように、先は反り返り、1本の雌しべが長く突き出るのも特徴的です。 雄しべは6個で扁平な形をしています。

群生 (2017/07/30 吾妻山)

 山地の林縁や岩場などに自生します。中国山地の吾妻山で群生しているのを観察しました。

蕾 (2016/07/15 大分県 九重)

 名前の由来は、花が穂になって付くことから付けられました。

実 (2018/10/14 吾妻山)

 果実は約4mmの球形で、10~11月に熟します。花序と同じように果序も直立させ、実は果柄を上向きに曲げて付けています。

葉 (2018/09/27 石ケ谷峡)

 葉身長2~6cmの楕円形で、先端は鋭く尖り基部は次第に細くなって葉柄に流れます。 葉は互生し、縁は全縁です。普通枝先に5枚ほど集まって付けます。葉柄は短く、枝に翼状の稜があることが特徴です。

紅葉 (2015/10/25 島根県 三瓶山)

 葉は赤色に美しく紅葉します。