全国分布 | 本州(近畿、中国地方)、四国、九州、沖縄、小笠原 |
県内分布 | 瀬戸内の島から低山地域に自生 |
葉は全縁で互生し、名前の通りタブノキの葉を細長くした印象で、葉の縁がしばしば波打つことが特徴です。 葉の幅はやや基部寄りで最大となり、先端は尾状に長く尖ります。暗い場所に生育するタブノキは、細い葉形になるので注意が必要です。
枝先に3枚の葉が集まって付くことが比較的多く、枝先に1個ある冬芽はタブノキより小さい。 葉の長さは9~20cmと細長く、バリバリノキの葉にに似ていますが、側脈がバリバリノキほど目立たないことと、 冬芽は赤みを帯び、芽麟の縁に白い微毛があることで区別できます。また、タブノキの新葉は赤味を帯びるが,本種は赤味を帯びないのが差別化点です。
開花時期は5~6月で、若葉と同時に枝先にややまばらな円錐花序をだし、淡い黄緑色の花をつけます。 果実は直径約1cmの球形で、8月頃黒緑色に熟します。果柄はタブノキ同様赤みを帯びます。
樹皮は灰褐色で滑らかです。暖温帯の丘陵から山地の谷沿いに生え、カシ林に多く樹高は10~15mになります。