ホルトノキ(葡萄牙の木)(ホルトノキ科ホルトノキ属 常緑高木)

全国分布 本州(千葉県以西)、四国、九州、沖縄
県内分布 瀬戸内の島から沿岸部の地域に稀に自生

   瀬戸内の島から沿岸部に稀に自生していますが、まだ広島県での自生は観察できていません。
   樹形や葉がヤマモモに似ていますが、赤く色づいた葉が必ず混じっているので区別できます。
   名前の由来:「ホルト」とはポルトガルのことで、平賀源内がオリーブと勘違いしたから。  


花 (2012/07/26 市街)

 開花時期は7~8月で、前年枝の葉腋から総状花序をだし、白い小さな花を15~20個開きます。  花弁の先が糸状に細かく裂けるのが特徴です。

花 (2012/07/26 市街)

 寺社、人家、公園、街路樹などによく植栽され、しばしば逸出しています。

 

花 (2015/07/18 宮島)

 

蕾 (2015/07/18 宮島)

実 (2012/03/06 市街)

 果実は長さ1.5~2cmの楕円形で、11月~2月に黒紫色に熟します。

実 (2015/10/22 宮島)

 実がオリーブに似ていることから勘違いされた。

 

葉 (2012/05/31 市街)

 葉身長5~12cmの披針形で細長い葉で、ヤマモモの葉に似ています。 ホルトノキの葉は、赤く紅葉した葉が1年を通して少数混じることが大きな特徴です。 若木の葉裏の主脈はしばしば赤いことや葉の縁に鋸歯があることもヤマモモとの相違点です。 ヤマモモの葉はほぼ全縁です。

 

樹皮 (2012/03/06 市街)

 樹皮は淡褐色でやや縦筋があります。

全体 (2015/06/07 静岡県 熱海)

 沿岸地域から丘陵の照葉樹林に自生し、樹高は10~15m、大きいものは30mに達します。南日本ほど多い。