ヒノキバヤドリギ(檜葉寄生木)(ビャクダン科ヒノキバヤドリギ属 常緑小低木)

全国分布 本州(関東地方以西)、四国、九州
県内分布 瀬戸内の島と沿岸部に稀に自生

   宮島では個体数が多く、ソヨゴ、ヒサカキ、コウゾ、シロダモなどを宿主としています。
   ソヨゴなどの枝から節のある奇妙な植物に出会うことがあり、よく観察すると
   寄生植物であることが分かります。
   名前の由来:細かく分岐した枝がヒノキの葉に似ているから。  


葉 (2014/09/30 宮島)

 扁平で節だらけで、どこが茎か葉かよく判りません。葉は鱗片状で節に輪生します。 形状がヒノキの葉に似ていることからヒノキバヤドリギと付けられたようです。 枝は葉状で平たく節があり、サンゴの様に二叉または三叉に分岐して上方に伸びます。 枝は扁平で節が多く折れやすい。

全体 (2014/03/27 宮島)

 ヒサカキ、ヤブツバキ、サザンカ、モチノキ、イヌツゲ、ギンモクセイ、ネズミモチ、アセビ、クチナシなどの常緑広葉樹に寄生します。 半寄生の常緑小低木で、樹高は約20cmになります。 開花時期は4~8月で、黄緑色で直径1mm以下の非常に小さな花が切に数個ずつ付けます。 秋に2mmほどの黄色い半透明で楕円形の実を付けます。種子は粘液に包まれて簡単に枝に付きます。