全国分布 | 広島県、山口県 |
県内分布 | 県西部の島および沿岸地域から低山地域に自生 |
花期は4月中旬で、ヤマツツジより早く、コバノミツバツツジと同じ頃です。 花の大きさは直径2cm程度で、ピンクのウンゼンツツジといった感じです。横を向いたつりがね形をしており、花冠の裂片の先は丸い。 広島県、山口県に自生するヤマツツジの変種で、花も葉もヤマツツジの半分程度の大きさで小さいのが特徴です。 ヤマツツジの花が朱色であるのに対して、小形でピンクに近い色の花で可憐な感じがします。 花の色にはやや変異があり、紫色がやや濃いものもあります。雄しべは5本であり、花冠の上側内面には、わずかに周辺より濃い斑点があります。
モチツツジもヒメヤマツツジに似た淡い紅紫色の花を咲かせますが、広島県には自生していません。 モチツツジは山梨県・静岡県から岡山県までの本州と四国に分布するツツジです。
丘陵から山地の林内や林縁、草原に自生し、樹高は1~3mになります。
ヒメヤマツツジの夏葉はかなり小さい方で、長さ1cm前後で細く、幅は狭い。春葉は長さ2~3cmの狭楕円形で先端は尖ります。 花の時には新葉(春葉)はまだ展開していません。ツツジの仲間は春の芽だし時に比較的大きな「春葉」を出して効率的な光合成を行い、 その後、夏に小さな「夏葉」を出してその中心に花芽を形成します。 春葉は冬の到来とともに落葉させますが、芽の周辺の夏葉は冬でも残ります。 ほとんどの葉は落とすことになるので、半落葉樹という表現が使われています。