全国分布 | 本州(中部~近畿地方、広島県)、四国(高知県) |
県内分布 | 大野町の自然観察の森、渡瀬ダム湖の周辺に分布 |
開花時期は10~11月で、紅葉の時期と一致して暗紅紫色の花を2個背中合わせに開きます。 花弁はマンサク同様赤い。このため紅葉の赤色と花の赤色が同時に見られる珍しい樹です。
広島県山岳会会員であった平川一秋によって、1932年に大野村帆柱峠(現在、大野町自然観察の森の駐車場付近)で採取され、 マルバノキであることが確認されました。それまで本州中部、近畿の一部と高知県にしか知られていなかったので、広島県の飛び離れた 分布は画期的な発表でした。大野町の自然観察の森、渡瀬ダム湖の周辺に分布し、個体数は多く、生育も良好です。 大野町憩の森のマンサク湖のほとり、特に湖の奥の方のキャンプ場あたりにたくさん生えています。
実は蒴果で、翌年の秋に暗褐色に熟し、4裂して黒い種子を出します。
葉身長5~11cmの卵円形~卵心形の独特の形をした丸みのある葉が特徴的です。 基部は綺麗なハート形をしていて、葉の表面は少し細かい葉脈があるため皺っぽく見えます 葉は互生し、縁は全縁です。葉柄が長く、秋には美しく紅葉します。
葉は鮮やかに紅葉します。
この樹の葉は赤く紅葉するまでに様々に色付き、綺麗なグラデーションが出来ています。
山地の渓谷に沿ったやや湿った森林の林縁部に多く生え、樹高は2~4mになります。。