ベニドウダン(紅灯台)(ツツジ科ドウダンツツジ属 落葉低木)

全国分布 本州(紀伊半島、山陽地方)、四国、九州
県内分布 県西部の岩峰や岸壁に自生

   窓ケ山、十方山、吉和冠山などで観察しましたが、個体数は多くありません。
   ドウダンツツジはやはり吊り下げる花が可愛いらしく、秋の紅葉も素晴らしい。
   名前の由来:「ドウダン」の枝分かれが、昔明かりに用いた灯台の脚部に似ているから。  


花 (2014/04/26 窓が山)

 開花時期は初夏で、葉が開いた後、枝先に赤色の花を5~10個総状に吊り下げます。花が白いものをシロドウダンと呼ばれます。

花 (2018/05/10 三段峡)

 ベニドウダンの花の先は細かな切れ込みが入ります。 シロドウダンもこの様な細かな切れ込みがありますが、サラサドウダンには細かな切れ込みはなく大きく5裂しているだけです。

花 (2012/06/17 大分県 九重)

 この写真のベニドウダンは赤くなくピンク色をしています。しかし花の先が細かく切れ込みが入っているのでベニドウダンと判別できます。

花 (2013/06/01 大分県 九重)

花 (2019/05/19 窓が山)

全体 (2019/05/19 窓が山)

 山地の岩尾根に自生し、樹高は1~3mになります。秋の紅葉が美しい。 ベニドウダンは本州に多く、四国・九州には少ない。

葉 (2018/05/10 三段峡)

 葉は互生し、縁には微鋸歯があり、枝先に輪生状に付きます。葉柄はドウダンツツジより短い。

樹皮 (2018/05/10 三段峡)

 

 

ツクシドウダン (2011/06/03 大分県 九重)

 九重にはベニドウダン、ツクシドウダン、シロドウダンの3種が多く自生しています。 ツクシドウダンの花の先は細かな切れ込みがありません。

 

シロドウダン (2015/05/22 大分県 九重)

 シロドウダンの花の先は細かな切れ込みが入ります。広島県には自生しないようです。