ハシバミ(榛)(カバノキ科ハシバミ属 落葉低木~小高木)

全国分布 北海道、本州、四国、九州
県内分布 吉備高原面の二次林で林縁などに自生

   広島県では低山の二次林で林縁などに自生していますが個体数は少ない。
   カバノキ科としては低い樹で、若葉に紫色の斑紋があり他の樹木との区別に有用です。
   名前の由来:葉に皺が多いことから「はしわ」と呼ばれ、それが転訛。  


 

葉 (2015/06/23 大野権現山)

 葉は先半分がちぎられたようないびつな半円形が典型ですが、葉形に変異が多い。葉先付近は直線的で、不規則な欠刻状の鋸歯があります。 時にツノハシバミと紛らわしいものがありますが、基部がよく湾入することや、実に角状の突起がないことが区別点です。 3~4月に花をつけ、雄花序は長さ3~7cmで、枝の上部の葉腋から垂れ下がります。雌花序は数個の葉が頭状に集まって芽麟に包まれ、 雄花序のわきや下の葉腋に付きます。堅果は直径約1.5cmの球形で葉状の総苞に包まれています。

 

若葉 (2015/06/23 大野権現山)

 若葉には、ツノハシバミ同様、しばしば紫色の斑紋があります。

 

全体 (2015/06/23 大野権現山)

 丘陵から山地の明るい林縁や林内に稀に自生し、樹高は4~5mになります。ツノハシバミに比べると個体数はかなり少なく珍しい。