全国分布 | 日本全土 |
県内分布 | 低山地域から中国山地まで自生 |
葉は長さ10~30cmと大形で、7裂、時に5裂、稀に9裂し、縁には細かい鋸歯があり、互生します。 つまり、葉は大型で形はモミジのような分裂葉です。葉柄も長く10~30cmあります。 (未観察ですが)開花時期は7~8月で、枝先に球形の散形花序を総状に多数つけ、淡い黄色の小さな花を多数開きます。 雄しべの葯は赤褐色で目立ちます。果実は直径4~5mmの球形で、初めは赤褐色で後に黒く熟します。
若い木の葉は写真の様に切れ込みが大きく、茎にはたくさんの鋭い刺があります。 このようにタラノキのように刺がたくさん出ているのでこの名がついたようです。 展開したばかりの若葉は香りがよく天ぷらにすると美味しい。
枝は太くて鋭い刺が多くあります。
山地から低地の林内に自生し、樹高は20~25mになります。寒地に多いのですが、低地の照葉樹林にも時に自生します。
近郊の山にあるウコギ科には他にタカノツメがあり、食したときのおいしさには少しずつ差があります。個人の嗜好に違いがありますが、
美味しい順番で行けば、タラノメ>コシアブラ>タカノツメ>ハリギリでしょう。ハリギリは比較的高い山に自生しており、しかも樹高が高くなり、
樹の下の方には葉が付かないのでハリギリの山菜取りは少々困難と思います。場所によっては若木もたくさん生えているハリギリの群落もあるので、
その場所に出会えばラッキーです。一般的にコシアブラが山菜としては有名ですが、同じような場所に生えているタカノツメもいい香りがし、
コシアブラより少し濃い味ですが美味だと思います。