ハンノキ(榛の木)(落葉高木 雌雄同株)

全国分布 北海道、本州、四国、九州
県内分布 吉備高原面から中国山地の湿原や渓谷に自生
 

   近郊には見られません。中国山地近くの湿原や渓谷などによく自生しています。
   カバノキ科なので花は見栄えがしませんが、新緑は綺麗です。
   名前の由来:水田開墾の適地の目印とされ、開墾を意味する墾(ハリ)から転訛した説がある。  


   

花の冬芽 (2014/09/13 八幡湿原)

 花期は2~3月で、葉の出る前に開きます。雌雄同株で、雄花序は枝先に2~5個付き、初め直立していますが、 開花時には長く尾状に垂れ下がります。花序の長さは約4~7cmです。雄花の花被片と雄しべは4個あります。 雌花序は雄花序の下部の葉腋に1~5個つきます。雌花は紅紫色で花被はありません。

若い果穂 (2014/09/13 八幡湿原)

 果穂は長さ1.5~2cmの卵状楕円形で、10月に熟します。

果穂 (2019/11/13 八幡湿原)

葉 (2019/11/13 八幡湿原)

 葉身長5~13cmの卵状楕円形で、先は鋭く尖り、縁には不揃いの浅い鋸歯があります。側脈は7~9対あり、表面で凹み裏面に隆起します。 質はやや硬く、互生します。

樹皮 (2019/11/13 八幡湿原)

 紫褐色で、不規則に浅く裂けてはがれます。

全体 (2018/10/12 八幡湿原)

 低地の湿った所によく生え、樹高20mになります。