ハイノキ(灰の木)(ハイノキ科ハイノキ属 常緑高木)

                 
全国分布本州(近畿地方以西)、四国、九州
県内分布主に低山地域に自生

 

   大野権現山、極楽寺山、呉娑々宇山など、広島市近郊の多くの山に自生しています。
   白木山では群生しており、宮島では弥山頂上海抜400m付近に見られ、花時は綺麗です。
   名前の由来:木灰を染色の触媒剤に使ったことから。


 

花(2013/05/04 呉娑々宇山)

 

 開花時期は4~5月で、前年枝の葉腋から総状花序をだし、3~6個の白い花をつけます。

花(2015/05/05 石ケ谷峡)

葉(2013/04/04 大野権現山)

 葉身長3~8cmの狭卵形または広披針形で、葉先が尾状に長く突き出ています。 葉は互生し、縁には浅くて鈍い鋸歯があり、葉の縁が波打っているように見え特徴的です。 葉の両面とも主脈以外の葉脈は見えず、常緑樹にしては綺麗な黄緑色です。冬期でも新緑のような若々しい葉をしています。

実(2018/09/27 石ケ谷峡)

 果実は7~8mmの細長い楕円形で、10~11月に黒紫色に熟します。

若い実(2013/06/28 白木山)

全体(2012/06/02 呉娑々宇山)

 モミ・ツガ林や渓谷のウラジロガシ林などに多く自生し、樹高は大きいものは12mになります。 ハイノキの「ハイ」は「灰」のことで、染色用の灰汁に最も適した灰が採れることから付けられたようです。