バイカツツジ(梅花躑躅)(ツツジ科ツツジ属 落葉低木)

                       
全国分布北海道(渡島半島)、本州、四国、九州
県内分布主に低山地域に自生
 

   個体数は多くありませんが、広島市近郊の山に自生します。三段峡等の渓谷などに多い。
   ツツジの仲間としては特徴のある花を付けます。葉の表面が皺状である点も特徴的です。
   名前の由来:花がウメの花に似ていることから。     


 

花 (2014/05/30 呉娑々宇山)

 

 開花時期は6~7月で、新葉の下に白色の花が横向きに咲き、多くのツツジ科の仲間と異なっています。 5枚の花弁が大きく開き、筒部はほとんどありません。上側の花弁に赤い斑点があり、よく目立ちます。 花弁が皿状に大きく開いているため、5本の雄しべは花糸の根元からよく見えます。この様に特徴のある形をした花を付けるのですぐに覚えられます。

花 (2015/06/16 三段峡)

 丘陵から山地の林内や林縁、岩場に自生し、樹高は2~3mになります。 名前の由来は、白い小さな花をウメに見立てて付けられました。

葉 (2014/05/30 呉娑々宇山)

 葉身長3~7cmの楕円形で、表面は皺状に見えます。葉は枝先に集まって付きます。 ツツジの中では葉柄が比較的長く、葉柄、若枝、花序、実などに腺毛が多いことが特徴です。 葉の縁には毛があり、微細な鋸歯状になることがあります。

葉 (2015/09/12 大野権現山)

実 (2018/09/27 石ケ谷峡)

 果実は約1.5mmの球形で腺毛があり、8~10月に熟し5裂します。