ウツギ(空木、卯木)(アジサイ科ウツギ属 落葉低木)

 
                 
全国分布北海道、本州、四国、九州、中国
県内分布瀬戸内の島および沿岸部から中国山地まで広く自生
 

   卯の花は春の歌で有名ですが、卯月は旧暦4月のことで、実際には初夏に花が咲きます。
   広島市近郊の野山、里山に多く自生し、特に川岸や林縁に多く見られます。
   名前の由来:「空木」は茎や枝が中空であること、「卯木」は旧暦4月(卯月)に咲くから。


 

花 (2018/05/31 八幡湿原)

 開花時期は5月下旬から6月上旬で、円錐花序をだし、白い花を密に垂れ下がって咲かせます。 花弁は5枚ありますが平開しません。

花 (2013/05/23 武田山)

全体 (2015/05/15 柚木山)

 枝はすぐに中空になる。ウツギ(空木)の名はここからきています。これはウツギ属共通の特徴です。 ウツギは北海道には少ないのですが、全国的に広く分布しています。

 

葉 (2014/05/20 茶臼山)

 葉身長4~9cm、幅2.5~3.5cmの披針形で細長い形の葉です。 対生する葉がきれいに並ぶので、羽状複葉のようにも見えます。鋸歯は小ぶりで短い糸状となってます。

 

実 (2016/10/30 三段峡)

 果実は直径4~6mmの球形で先端は少し窪み、お椀のような形をしています。 先端には糸のような花柱が残っています。本属の果実は秋から冬も枝に長く残ります。