全国分布 | 本州(関東地方以西)、四国、九州(中部) |
県内分布 | 低山地域から中国山地の落葉樹林内に自生 |
花期は4月頃で他のクロモジ類と同様、雌雄異株です。 写真が不鮮明ではっきりしていませんが、退化したような雄しべが見えることで雌花と思われます。 花の中心に先端の黒いのが1本見えますが、これが雌しべの柱頭ではないかと思います。
クロモジの仲間は5種類ありますが、広島県ではクロモジの仲間はクロモジ、ウスゲクロモジの2種に限られるといってよいと思われます。
葉身長8~13cmでウスゲクロモジの葉はクロモジやヒメクロモジに比べて大きく葉身長が2倍以上の差があります。 葉の大きい点と海岸に近い野山には自生していない点から他のクロモジとの区別が可能です。 葉脈はケクロモジと同様著しく裏面で隆起しています。この点も大きな差別化ポイントです。
実は球状で艶のある黒色で秋に熟します。
オオバクロモジは中国山地より北の日本海側に自生し、ケクロモジは中国地方では岡山県が主で広島県では県西部の福富町のみとのことです。 ヒメクロモジは広島県では過去に標本があるのみで、現在では観察されていないようです。
黄葉も他のクロモジ類と同じ様に黄色に色づきます。
この写真では判りにくいかもしれませんが、冬芽の花芽がクロモジの様に丸くありません。