ウリノキ(瓜の木)(ミズキ科ウリノキ属 落葉低木)

 
                   
全国分布北海道、本州、四国、九州
県内分布低山地域から中国山地のやや湿った谷に自生
 

   少し標高の高い渓谷に多く自生しています。一度は観察してみたい大変可愛い花です。
   花弁をくるっと巻き上げ、花柱と雄しべを突き出したユニークな形をしています。
   名前の由来:大きくて丸みのある葉の形がウリの葉に似ていることから。  

 
 

花 (2015/06/16 三段峡)

 開花時期は5~6月で、葉腋に集散花序をだし、白い花を数個吊り下げます。 花弁は白色の線形で、外側に巻いて反り返るので、黄色の細長い葯が目立ちます。

花 (2015/06/16 三段峡)

花&蕾 (2017/06/18 三段峡)

 蕾は細長い円柱形で長さ約3cmです。

全体 (2015/06/16 三段峡)

 温帯の山地の林内に自生し、樹高は3~4mになります。

葉 (2014/06/14 大山)

 葉身長7~20cmの大きな葉で、先が大きく浅く3~5裂していますが、全体としては5角形の形をしています。 葉は互生し、縁は全縁です。葉柄が冬芽を包み込む葉柄内芽で、葉があるときは冬芽が見えません。

実 (2020/07/31 大分県 九重)

 果実は長さ7~8mmの楕円形で、光沢のある綺麗な藍色に熟します。

実 (2020/07/31 大分県 九重)