ウリカエデ(瓜楓)(ムクロジ科カエデ属 落葉小高木 雌雄異株)

                   
全国分布本州、四国、九州
県内分布瀬戸内の島および沿岸部から中国山地に広く自生
 

   広島市近隣の山に多く多く自生しており、一度覚えるとすぐになじみの樹木になります。
   黄色の小さな花と赤く色ずく実、樹皮の独特な緑など特徴の多いカエデです。
   名前の由来:樹皮の色や縞模様がマクワウリの果皮に似ていることから。  

 
  

雌花 (2015/04/14 呉娑々宇山)

  

 開花時期は4~5月で、枝先に長さ2-4cmの総状花序をだし、淡い黄色の花を開き下垂させます。 雌花の萼片は長さ2mm、花弁は長さ3mm花柱は2分してます。 雄花は雌花より少し大きく、萼片は長さ3-4mm、花弁は長さ4-5mmです。

 

雌花序 (2015/04/14 呉娑々宇山)

 

 

実 (2014/05/15 大野権現山)

 

 翼果は長さ2cmでほぼ水平に開き、赤みを帯びてよく目立ちます。

 

実 (2015/06/23 大野権現山)

 

 

葉 (2012/06/02 柚木山)

 

 葉は小型で、浅く3裂する形が基本ですが、成木の樹幹上部はほぼ不分裂の葉が多く、徒長枝では5中裂する葉もあります。 葉の基部は浅く湾入しています。

 

紅葉 (2014/11/22 大野権現山)

 

 

樹皮 (2012/07/22 柚木山)

 

 樹皮は青緑色を帯び縦に濃緑色の筋が入ります。この様に緑色の樹皮に黒い筋が入る様子が瓜に似ています。 温帯の山地から丘陵の林内に自生し、樹高は2~8mになります。瀬戸内の島には少ないようです。

 

樹皮 (2012/05/20 柚木山)