全国分布 | 本州、四国、九州(屋久島まで) |
県内分布 | 瀬戸内の島から中国山地まで広く自生 |
開花時期は5月頃で、葉と同時に総状花序を垂らし、淡い黄色の小さな花をたくさん開きます。 花序の長さは5~10cmで垂れ下がります。雌雄別株、まれに同株で、雄花の方が雌花より大きい。
温帯の山地から丘陵の林内に自生し、樹高は8~10mになります。 アカマツ林、クリ-コナラ林、ミズナラ林、ブナ林などいろいろな植生に見られますが、常緑広葉樹林には多くありません。
雄花の方が雌花より大きく、雄しべが8個あります。
果実は長さ2~3cmあり、7~10月に熟し、翼はほぼ直角に開き、秋に赤褐色に熟します。
葉身長は15cm位の五角形状の広い大きな葉で、浅く切れ込んだ3つの裂片が目立ちます。 葉の多くは3裂ですが5裂するものや切れ込みのないものもあります。 葉の裏の脈上に赤褐色の毛があり、脈腋に毛が固まっています。葉の縁には細かい重鋸歯があります。 葉柄は緑色で上面に溝があります。葉形がよく似たテツカエデの葉柄には溝がありません。
紅葉は個体により赤色になるものと黄色になるものがあります。紅葉の時期はイロハモミジより遅く、11月下旬から12月上旬です。
若い幹は暗緑色に黒の縞模様が入り、大きな菱形状の皮目が点在します。この様に特徴的な樹皮をしているので覚えやすい樹です。 老木になると灰褐色になり縦に浅く裂けてきます。