ウラジロガシ(裏白樫)(ブナ科コナラ属 常緑高木)

 
                 
全国分布本州(宮城・新潟県以西)、四国、九州、沖縄
県内分布低山地域から中国山地に自生。稀に沿岸部や瀬戸内の島にも自生。
 

   広島市近隣の野山ではアラカシ、シラカシの個体数は多くよく見かけます。
   ウラジロガシは標高の少し高いの山ではよく見かけます。
   名前の由来:葉の裏が粉白いことから。


雌花 (2019/05/07 平和通り)

 開花時期は4~5月頃で、雄花序を垂らして、上部の葉腋に緑色の雌花序を1個付けます。

雌花&雄花 (2019/05/07 平和通り)

 雄花序は長く垂れ下がるのでよく目立ちます。雌花序は短くて小さく新枝の先の方に付けますが目立ちません。

 

雄花 (2017/05/02 温井ダム)

全体 (2013/05/02 平和通り)

 山地に自生し、高さ約20mに達します。

実 (2013/10/30 呉娑々宇山)

葉 (2014/04/16 滋賀県 比良山)

 葉は、革質で互生し、被針形または長楕円状披針形の長細く、ふちが波打つ特徴を持っています。 葉柄を除く葉の全長1/3~2/3程度に鋭い鋸歯があり、葉先方向に大きく突出しています。
葉はシラカシとよく似ているので区別が必要:
①ウラジロガシの鋸歯は粗く針の様に突出しています。シラカシの鋸歯は硬くて鋭いですがウラジロガシより短かい。 ②ウラジロガシの成葉裏側は白味が強いのですが、白味の乏しい場合もあり、この特徴のみに頼らないほうがいい。 ③ウラジロガシの葉表の主脈と側脈は隆起していることが多い。 ④ウラジロガシの葉裏には短毛が散生しますが、シラカシの葉の裏側はほぼ無毛です。

葉裏 (2013/04/04 大野権現山)

 ウラジロガシの和名は、葉の裏が白いことに由来しますが、葉の裏側が必ず白くなるとは限りません。