ウメモドキ(梅擬)(モチノキ科モチノキ属 落葉低木 雌雄異株)

 
                   
全国分布本州、四国、九州、中国
県内分布低山地域から中国山地に自生
 

   低山地域に自生していますが個体数は多くありません。
   淡い紫色の小さな花は可愛い。秋にはたくさんの真っ赤な実をたくさん付け綺麗です。
   名前の由来:葉の形や枝などが梅に似ていることから。  

 
 

雄花 (2015/06/23 大野権現山)

 開花時期は6月頃で、本年枝の葉腋に淡い紫色の小さな花を咲かせます。 雌雄別株で、雄花序には7~15個集まって付き、雌花序には1~7個ずつの花を付けます。 (未観察ですが)雌花では緑色の子房が目立ちます。

雄花 (2015/06/23 大野権現山)

葉 (2015/06/23 大野権現山)

 葉身長3~8cmの楕円形または卵形で互生し、アオハダより細く、短枝はアオハダほど発達しません。 葉表は普通有毛で、指で触ると柔らかい毛があるのが分かります。 鋸歯は小さいが鋭く、葉柄や若枝はやや紫色を帯びていて、普通有毛です。葉に毛のない品種はイヌウメモドキと呼ばれます。 名前の由来は、葉がウメの葉に似ていることから付けられました。

実 (2014/11/03 石ケ谷峡)

 果実は直径約5mmの球形で、9~10月に赤く熟します。実は葉が落ちた後も枝に残るのでよく目立ちます。 実はカマツカに似ていますが、カマツカの実は楕円形なので区別できます。

実 (2014/11/03 石ケ谷峡)

全体 (2014/09/26 極楽寺山)

 湿原や湿った落葉広葉樹林内に自生しますが、個体数は多くありません。沿岸部や島には見られません。樹高は2~3mになります。