ウグイスカグラ(鶯神楽)(スイカズラ科スイカズラ属)

 
                   
全国分布北海道、本州、四国
県内分布瀬戸内の島、沿岸地から山地の林内・林縁に自生
 

   瀬戸内の島や沿岸部および山地に自生しますが、個体数は多くないようです。
   低木で花の数が少なく目立たちませんが、藪の中にひっそりと淡いピンクの花を咲かせます。
   名前の由来:鶯が鳴き始めるころに花を付ける。カグラは小鳥を捕える「狩り座」の転訛説。  

   
 

花 (2015/04/16 大野権現山)

 

 開花時期は4~5月で、本年枝の葉腋から花柄をだして、淡いピンクの花を普通1個まれに2個下向きに付けます。 液果は直径約1cmの楕円形で6月に赤く熟します。

 

花 (2015/04/16 大野権現山)

 

 温帯の林縁や明るい林内に自生し、樹高は1.5~3mになります。

 

実 (2017/06/03 大分県 九重)

 

 果実は長さ1~1.5cmの楕円形で、6月に綺麗な赤色に熟します。実は甘味があり食べられます。

 

葉 (2015/06/23 大野権現山)

 

 葉身長3~6cmの楕円形の葉で、対生し、縁は全縁ですが、浅く切れ込む葉も時に見られます。

 

葉柄の変形 (2018/03/18 鳴滝山)

 

 徒長枝では葉柄基部が広がり、対の葉柄が合着して繋がり円盤状になるのが本種共通の特徴です。 花を付ける枝では円盤状にはならない。

 

葉柄の変形 (2018/03/18 鳴滝山)

 

 葉の基部にできた鍔(葉の一部)がかなり大きくなっているのが観察できました。