オトコヨウゾメ(男莢迷)(レンプクソウ科ガマズミ属 落葉低木)

 
                 
全国分布本州、四国、九州
県内分布低山地域から中国山地に自生
 
 

   少し標高の高い山地の林の中に自生し、広島市の近隣の山では見られません。
   ガマズミの仲間のうちでは花の数は少ないのですが、垂れ下がる白い花や赤い実は可憐です。
   名前の由来:定説はない。莢迷とはガマズミのことで、ガマズミ類をヨツドメ、ヨソゾメなど
         と呼ぶ地方がある。  


 

花 (2019/05/17 東郷山)

 

  開花時期は5~6月で、枝先から散房花序を垂らし、白い花を5~10個下向きに付けます。ガマズミの様に花の数は多くありません。

 

花 (2014/05/23 大分県九重)

 

 温帯の林縁や明るい林内に自生し、樹高は2m程度になります。沿岸部や瀬戸内の島には見られません。

 

花 (2018/05/17 八幡湿原)

 

 

実 (2014/09/14 東京都奥多摩 御岳山)

 

 果実は長さ約8mmの楕円形で、9~10月に綺麗な赤色に熟し、枝から垂れ下がります。

 

実 (2018/10/30 大分県九重)

 

 

葉 (2014/09/14 東京都奥多摩 御岳山)

 

 葉身長4~9cmの卵形で、葉の先は長く伸びます。葉は対生し、縁に粗い鋸歯があります。 葉の両面に毛が多いため手で触った時の感触がビロード状なのは、コバノガマズミ、ヤブムラサキと同様です。 葉柄が赤色を帯びていることが特徴です。葉は秋に美しく紅葉します。