全国分布 | 北海道、本州(主に太平洋側)、四国、九州 |
県内分布 | 低山地域から中国山地に自生 |
開花時期は4~5月で、展葉後、散房花序に小さな赤い花を多数付けます。花は、雄花と両性花が混生します。
花弁の色は淡黄色ときに紫色を帯び、萼片は暗紫色で全体としては赤っぽく見えます。 花序は垂れ下がります。
果実は6~9月に熟し、翼はほぼ水平に開きます。果実の若い時点では薄紅色になり美しい。
葉身長7~12cmで、掌状に5~9裂します。縁には細かくそろった鋸歯があります。 葉はイロハモミジとよく似ていますが、イロハモミジの鋸歯は重鋸歯で揃った鋸歯ではありません。 また、イロハモミジより葉が一回り大きいことで区別できます。
切れ込みの深い葉もありますが、基本的にはイロハモミジほど深く切れ込みません。
渓谷に多く自生し、紅葉の名所である三段峡や帝釈峡の紅葉の主体を成すのはオオモミジです。 ヤマモミジがオオモミジとよく似ていますが、オオモミジの鋸歯が細かく揃っているのに対して、ヤマモミジの鋸歯は 不揃いの重鋸歯なので区別できます。
イロハモミジより北まで自生しますが、日本海側の多雪地帯にはなく、代わりに同じくイロハモミジの変種であるヤマモミジが 日本海側中心に分布しています。温帯の山地から丘陵の谷沿いや斜面に自生し、樹高は10~13mになります。
紅葉はこの様に真っ赤に染まりますが株によっては黄色に染まるものもあります。