オヒョウ(於瓢)(ニレ科ニレ属 落葉高木)

 
                 
全国分布北海道、本州、四国、九州
県内分布中国山地の渓谷に自生
 
 

   三段峡など中国山地の渓谷に自生しているのですが、まだ広島県では観察できていません。
   オヒョウという名も珍しいが、葉の形がとてもユニークなので見ればすぐにわかります。
   名前の由来:北海道白浦地方のアイヌ語で樹皮をオピウ(apiw)と呼び、それが転化した。  


葉 (2014/05/23 大分県 九重)

 葉は長楕円形ですが、葉先が歯牙状に不規則に3~5列に切れ込む分裂葉と切れ込みのない不分裂葉があります。 分裂葉が多いので容易に見分けることが出来ます。葉は互生します。 不分裂葉はハルニレに似ていますが、オヒョウでは葉柄が短いことと葉身基部がハルニレより広いことで区別できます。

葉 (2014/05/23 大分県 九重)

 山地の谷沿いや湿った場所に生え、大きいものは高さ25mになります。 開花時期は4~5月で、前年枝の葉腋に淡い黄色の両性花が束生します。翼果は長さ1.5~2cmで5~6月に熟します。
全国的に分布していますが北海道に多く自生しています。「オヒョウ」はアイヌ語です。樹皮でアツシという布を織るそうです。 花期は4~6月で、葉腋に両性花が球状に多数集まって付きます。わずかに紅色を帯びています。 果実は翼果で5~7月に熟成します。実の先端に花柱が残ります。