オオヤマザクラ(バラ科サクラ属 落葉高木)

 
               
全国分布本州(新潟県、群馬県以西)、四国(石鎚山)、南千島・サハリン・朝鮮
県内分布備北山地の多雪地に生育
 
 

   本来県北の多雪地域に自生しますが、植栽と思いますが近郊の里山などでも見られます。
   ヤマザクラとの区別点
    ①オオヤマザクラの花序には柄がありません。ヤマザクラの花序には柄があります。
    ②オオヤマザクラの葉の基部は浅いハート形で、ヤマザクラの葉の基部は楔型から円形。
    ③オオヤマザクラの花の色はヤマザクラより濃い。
 


花 (2019/04/08 古江)

  4~5月、葉の展開よりやや早く紅色~淡紅色の花を2~3個散形状につけます。 花の大きさは直径3~4.5cmでヤマザクラよりやや大きく色も濃い。実は直径約1cmの球形で黒く熟します。

全体 (2016/03/27 愛媛県 大三島)

  オオヤマザクラはヤマザクラやカスミザクラより標高の高い所に自生します。 この写真の樹はおそらく植栽されたものと思います。

花 (2016/03/27 愛媛県 大三島)

  オオヤマザクラの花の色はヤマザクラより濃い上品なピンク色です。この写真の花は殆ど白色です。 名前の由来はヤマザクラより葉や花が大きいことから付けられました。

花序の柄 (2019/04/08 古江)

  ヤマザクラとの大きな差別化点はヤマザクラの様に花序に柄はないことです。 この点がヤマザクラとの最大の差別化点です。萼筒はヤマザクラ同様鐘形です。

新葉 (2019/04/08 古江)

  若葉はヤマザクラ同様赤みを帯びます。葉は楕円形あるいは卵状楕円形で縁には比較的大きな重鋸歯があります。

樹皮 (2019/04/08 古江)

 樹皮は暗い栗色で、山地に自生し、樹高は10~15mになります。