全国分布 | 本州、四国、九州 |
県内分布 | に自生 |
花期は6月頃で、枝先に長さ15~20cmの複総状花序を付け、白い花を多数咲かせます。 オオバアサガラの総状花序は縦長で花を縦に長く付けますが、アサガラの花序は横幅が広く花も横幅広く付ける点が異なります。 この花の付き方が大きな差別化点で、実の付き方にも反映します。 実に関しても縦長に実を付けているのがオオバアサガラで、横幅広く実をつけているのがアサガラです。
葉身長10~20cmの大きな長楕円形の葉で、縁にはほとんど全縁に近いくらいに判りにくいごく小さな針状の鋸歯があります。 アサガラの方は短い小さな針のような鋸歯を持っています。
左がオオバアサガラで右がアサガラの葉です。名前の通り、オオバアサガラの方が大きいのが判ります。 また、オオバアサガラの葉は表面が皺が目立っています。この点が大きな差別化点です。
オオバアサガラの葉の裏は主脈だけでなく側脈や網状脈も隆起しているのが特徴です。一方アサガラの方はあまり隆起しません。 また、オオバアサガラの方は葉裏が白いのがよく判ると思います。鋸歯にも違いがあることが確認できます。
果実は花後に残った萼に包まれた約7mmの倒卵形で、淡褐色の毛が密生しています。 オオバアサガラは花と同様、縦に長く実をぶら下げます。逆にアサガラの実は横幅を広げた形で実をぶら下げます。
山地の谷沿いに多く自生します。名前の由来は、アサガラより葉が大きいことから付けられました。